茶室だより

第六回 弘甫会茶会 2024年12月8日(日) 高田馬場 茶道会館[東京都新宿区]

12月8日 凛とした青空の中、茶道会館において、『濃茶席・小堀家と大徳寺』『薄茶席・忠臣蔵』をテーマとして『第六回弘甫会茶会』を開催致しました。

4年振りとなる為、不安が一杯でしたが、100名を超えるお客様に無事にお茶を楽しんで頂く事が出来ました。

この度は裏千家の友人が感想を寄せてくれましたので、それを掲載させて頂きます。

金子さんが大好きな大徳寺と、小堀遠州流のお家元家がどう繋がるかと思ったら、まず掛軸に 小堀和泉守と吉良上野介の消息が掛かっていて、「忠臣蔵」が主題の薄茶席とコラボだ‼とびっくり!

薄茶席がドラマならこちらは、本当に生きていた吉良さんの証なのだと感じました。

水指のオランダや御本の茶碗は、遠州とも繋がりが深いし、孤篷庵の古材の炉縁はわかるけど、龍光院の南嶺和尚の茶杓は何故と思ったら・・・

孤篷庵は最初 龍光院の境内に建てられて、龍光院を造った江月和尚と遠州さんが仲良しだったと聞き納得!

薄茶席は歌舞伎の世界を感じられて、明るく笑って楽しく過ごしました。

忠臣蔵を知らないのでは?と思われる若い御弟子さんが席主の時で、一生懸命 説明してくれました。

稽古の時に「昔の映画流していたの」って仰ってましたが、それが良かったかも知れませんね。桂川籠や一力茶碗、炭の蓋置はお約束・・・?

映画の最後で良く見る槍に刺された吉良さんの御首(みしるし)は実はこの籠で、本物は舟で運んだなんて事も、話してくれました。それで 香合が『柴舟』だったのですね。

桂川籠の本歌が香雪美術館に有るとの事!槍の穴が有るって興味津々ですよね。

今度一緒に見に行きませんか?

テーマに合わせて作られたお菓子もお抹茶もおいしく頂きました。

神奈川支部 金子宗弘