茶室だより
国立市民文化祭 第23回国際茶会 2024年11月17日(日) くにたち福祉会館[東京都国立市]
11月とは思えないほどの陽気の中、国際茶会を開催しました。
台湾のお茶席、日本のお茶席、香道席とお茶にまつわるお互いの文化を、三つの席に分けて体験できる市民文化祭ならではのお茶会です。
私は、日本のお茶席を担当させていただきました。
床は、先代宗通お家元の命日が近い事もあり、お家元を偲び晩年87歳にお書きになられた軸を掛けさせていただきました。
花入れは膳所、花はコバノズイナの照葉と秋明菊にいたしました。
香合は象嵌七宝紋、宗圓お家元が家元嗣ご襲名披露記念のお品にいたしました。
お菓子は銘々皿にして、六寸の黒文字を添えてお出ししました。また、懐紙の中には三寸の黒文字をお付けしました。お客様には、添えてある黒文字で懐紙の方に移してお召し上がり下さいと、お話しさせて頂きましたが、なかには懐紙の中の黒文字と二本使いで器用に移されている方もいらして、説明が足りなかったかと反省致しました。
お点前も日頃のお稽古の賜物です。
小学生低学年のお運びもお稽古の成果を発揮して、大人顔負けの頑張り様でした。
今回は127名の皆様にご参加いただき市民文化祭ならではの、小さなお子様連れから外国からのお客様など、多数の方に足を運んで頂き、誠にありがとうございました。
日頃、茶道に親しみのない方にも楽しんで頂ける会にしたいと思い、準備させて頂きました。
「楽しかった」とのお言葉をいただけてとても喜ばしく思いました。
お茶会を開催するに当たり、多数の方々にご尽力頂きました。感謝申し上げます。
東京支部 栗原宗弥