茶室だより
第6回 松籟会物故者追善茶会に参加して 2024年5月19日(日) 大徳寺(孤篷庵)[京都府京都市]
5月19日、京都 大徳寺孤蓬庵におきまして第六回松籟会物故者追善茶会が開催されました。
孤篷庵山門
当日朝は弱い雨が降っており、大徳寺の初夏の緑が静粛をさらに深め、孤蓬庵の門をくぐる前から心が引き締まる思いがいたしました。
本堂で行われた法要は、御導師の孤蓬庵小堀亮敬師、維那(いのう)の大慈院戸田惺山師による読経、小堀宗峯お家元嗣の凛とした献茶、 佐々木宗弌松籟会副会長による供えの後、宗峯お家元嗣、小畑宗久松籟会長およびご遺族代表の藤田宗紅氏による献香が行われ、参加者一同小堀家代々の精霊、 松籟会会員物故者の精霊に静かに手をあわせ黙祷いたしました。
家元嗣献茶
導師
引き続き開催された追善茶会は、濃茶席は忘筌の間において、席主金子副会長、岩手支部担当。 薄茶席は直入軒において席主佐々木副会長、家元直門が担当。青年部は点心席を担当されました。
直入軒 床
私たち岩手支部の参加者は、忘筌の間の担当者として、全員がお道具やふすま、障子に注意を払い、粛々と席を進め、無事に皆様をおもてなしすることができたのではないかと安心いたしました。
忘筌 床
参加者は事前にグル―プわけされており、席入りの順序や移動がスムーズに行われ、 ゆったりとお茶会を楽しむことができました。松籟会事務局やお手伝いの皆様に深く感謝申し上げます。
宗圓お家元ご夫妻にお会いし、全国同門の皆様と貴重なお茶会に参加させていただきましたことは、 私にとりまして、これからも小堀遠州流の稽古を励んでいこうと思う大切な1日になりました。
岩手支部 高橋宗希