茶室だより
令和六年 柳営茶会 2024年3月16日(土) 護国寺 牡丹の間[東京都文京区]
5年ぶりの柳営茶会
柳営会は徳川将軍家譜代の大名、旗本並びに御家人等幕臣の子孫が集う会です。「御家流」「石州流伊佐派」「鎮信流」そして「小堀遠州流」という武家茶道四派による茶会が毎年開催されておりますが、 2019年からはコロナ禍で中止を余儀なくされていました。 今年は目出度く5年ぶりの開催となり、いつになく多くのお客様で賑わいました。
床の間
当流は牡丹の間にて濃茶席の担当をさせていただきました。
江戸初期、流祖が生きた時代の交友関係を見ていただけたら…と思い、 寄付には遠州公が堀田正盛と家光公について板倉主水に宛てて書いた書簡を掛け、本席は二代将軍秀忠公による和歌色紙としました。
点前座
繊細な春蘭が手に入りましたので、古銅七宝透かしの花入に三人形の蓋置を花留めにして入れました。
遠州好みや小堀家伝来の道具を取り合わせ、お客様には、武家茶の中でも「綺麗キッパ」な遠州ならではの美しさを少しでも感じていただけたのでしたら幸いです。
水屋一同
家元嗣 小堀宗峯