茶室だより

段階別無料講習会(初級・中級) 2026年6月28日(日) 鎌倉芸術館[神奈川県鎌倉市]

6月の梅雨の時期、ダブル台風の接近が懸念されましたが、当日は多くの皆様にお越しいただき、大盛況の研修会となりました。

大盛況の研修会

■ 初級・中級共通の学び

研修会は午前(初級32名)と午後(中級16名)に分かれて行われました。御家元のご提案で、茶道の枠を超えて人の誠意のあり方を説いた「小堀宗甫書捨之文(こぼりそうほかきすてのふみ)」の意味を学び、全員で唱和し心を一つにしました。また、茶会で戸惑うことの多い「縁高」の菓子器の作法を実習。他流との違いも分かりやすく解説していただきました。

家元による「小堀宗甫書捨之文」の解説

真剣なまなざしの参加者のみなさん

■ 各クラスでの熱心な実習

• 初級(入門・初伝):
薄茶点前を実習。お道具の拝見まで家元のきめ細やかな解説に全員が真剣に耳を傾けました。お点前の疑問から畳の歩き方に至るまで次々と質問が飛び交い、参加者の皆様の熱心さがうかがわれました。

「縁高」の扱いを学ぶ

鎌倉豊島屋製「糸巻き」黒の器に映える七夕をイメージしたお菓子

• 中級(中伝・奥伝):
袋茶碗の点前を実習。基本の「梅」「てっせん」「せみ」などのひも結びに挑戦。苦戦しながらも、終始笑顔の絶えない楽しい時間となりました。

袋茶碗のひも結びに挑戦

 せみの目が大きすぎる??

■ 会場を彩るしつらえ

当日の床のしつらえは、臨済宗建仁寺派管長 小堀泰巌御老師筆の御軸「清流無間断」(せいりゅうにかんだんなし)(※)。小堀遠州流にも大変なご縁があり、研修という学びの場にも大変ふさわしい素晴らしいお軸でした。またお花は、ポップコーンとも呼ばれるおたふく紫陽花(うず紫陽花)の紫が華やかに飾られ、初夏の瑞々しい空間となりました。

※お軸について
・【清流無間断(せいりゅうにかんだんなし)】
清らかな渓流はこんこんと流れて絶える事がない。禅語では、「仏法の教えが代々絶え間なく、伝えられている」、茶道で考えると、「流祖の教えが絶えることなく、伝えられてる」ことを意味します。
「清流無間断 碧樹不曾凋(碧樹〈松のような木〉はいつも緑で萎むことはない)」という対句(禅林句集)に由来します。

・【筆者:小堀泰巌御老師】
滋賀県長浜市の近江孤篷庵の先代住職・小堀定泰和尚様の長男であり、次男の小堀泰道和尚様(近江孤篷庵住職)、三男の小堀月浦和尚様(大徳寺龍光院住職)とともに、当流と大変深い御縁をお持ちです。