茶室だより

令和四年 鹿島神宮献茶奉納式 2022年6月12日 鹿島神宮[茨城県鹿島市]

家元による鹿島神宮での献茶奉納式も、早くも21年目となりました。
この二年、例祭等は規模を縮小または参列者を限定して行われてきたそうですが、今年より対策を取りながら、「ウィズコロナ」路線で通常に戻す方向で進めるとのことで、久々に参拝客があふれる中での献茶式となりました。

「令和の大改修」につき拝殿は工事中

神官の方に丁重なる祝詞を奏上いただき、武甕槌大神様の御前に玉串奉奠し、芸道の邁進という誓いを新たにするとともに、流儀および伝統文化発展のために更なる御加護を頂けるよう祈念いたしました。

その後、真台子・天目茶碗にて濃茶一服を点じ、御神前に奉納させていただきました。

雨上がりの境内

ちょうどお茶を点てている最中だったでしょうか。ゴロゴロゴロ・・・と大きな雷鳴が轟き、ザアーという音とともに大粒の雨が降ってきました。檜皮葺屋根に跳ねるように当たる雨音を聴きながら献茶を行い、片付けを終えて拝殿を出ましたら、さわやかな風が鼻先を抜ける、雨上がりの青空。
大神様の御神威を感じたひとときとなりました。

鹿島神宮社報掲載の献茶式の様子

家元嗣 小堀宗峯