茶室だより
日本茶道連盟茶会 2023年11月3日(金) 護国寺[東京都文京区]
護国寺に於いて 日本茶道連盟茶会が開催され、不昧軒で薄茶席を担当致しました。
護国寺山門 立看板写真
好天に恵まれ、大勢様にお席入りして頂き、社中一同 力を合わせ、忙しくも楽しい一日となりました。
同門のお客様はもとより、他流の方々にもお喜びいただければ幸いと、小堀遠州流に相応しいながらも、明るく楽しいお道具組を考えました。
お点前は七官青磁の硯屏に墨台の蓋置を合わせ『硯屏薄茶点前』とし、掛軸や茶杓など は遠州好みを配しながら、昔の歌舞伎役者が旧蔵していた道具を組み合わせ、『茶道のお正月 炉開き』の華やいだ風情を現してみました。
香合写真
香合は五代目尾上菊五郎旧蔵の、三島写し香合(小堀宗中箱)
竹筒 全体の写真
竹筒の上の透かし彫りが見える写真
菊透かしのある竹一重切の花入に、今日の為に咲いてくれたかのような椿『炉開き』を・・・
五代目尾上梅幸がご贔屓筋へお中元とした花入が華やぎを添えてくれました。
遊山箱の写真
尾上菊五郎家が、使っていたといわれる『遊山箱』お重に御料理を詰め、錫の酒器に銘酒を入れて、お花見などで楽しんだのでしょうか・・・?
この度は、お重に薯蕷饅頭を盛ってお出ししましたら、皆様が『紅葉狩りの気分で・・・』
と、喜んでくださいました。
神奈川支部 金子宗弘