茶室だより
令和元年小堀遠州流夏期講習会 2019年7月28日 法身寺[東京新宿区]
7月28日、牛込柳町の法身寺にて、家元主催の夏期講習会が行われました。
午前中は、巧匠会会長で蒔絵作家の豊平良彦先生に「漆」をテーマとしたお話をしていただきました。
お話をいただいた、豊平良彦先生。
日頃、手に取っている茶器に使われている漆が縄文時代から使われている事、またその採取方法や、蒔絵技法、漆道具の取り扱い方や手入れの方法など、普段あまり聞く事のない漆の知識を改めて学ぶ、貴重な機会となりました。
興味深いお話に、熱心にメモを取る方も多く見られました。
その後、豊平先生が製作に用いられる筆や紅柄(ベンガラ)、金粉などを手にとって実際に見せていただきました。
午後は茶席で用いられる様々な灯火器について学び、 紅柄塗りの短檠(たんけい)や先代手作りの灯台を拝見しました。
実物を見ながらの知識を深めることができました。
最後は参加者一同、茶室で手燭を用いたお点前でお菓子と濃茶をいただきながら、落ち着いた時間を過ごしました。
直門 小堀宗晋