ごあいさつ
小堀遠州流 十六世家元 / 小堀 宗圓
- 小堀遠州流 十六世家元小堀 宗圓
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この度は、小堀遠州流Webサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
日々あわただしい生活を送っている私達ではありますが、短時間「忙中閑」を得て、心に「いこい」と「うるおい」を与えることも、また意義深いものがあると存じます。
茶道には多くの流派があり、そのおのおのは伝統と存在意義をもっています。
流祖小堀遠州の茶は、「きれいさび」、芸術茶などといわれていますが、侘を極めた宗旦の茶に対して、織部を経て伝わった利休の茶の芸術的向上を図りました。当流としては、格式を重んじ、しかも気品を失わず、芸術味豊かな茶道を現代に生かしたいと存じます。
当流の茶道を学ぼうと志される方は、お茶の心を胸に、生活の一部としてこの道を歩んでいただきたいと願っております。
【略歴】
昭和21年生まれ。日本大学文理学部国文学科卒業。十五世宗通逝去後、平成11年、小堀遠州流家元を継承。国際交流基金の助成を得て、中国、ウズベキスタン、ヨルダンなど海外でも茶会多数開催。鹿島神宮(茨城県)、香取神宮(千葉県)などで献茶奉納式開催。為楽庵大慎。
「お茶から学び、お茶から広がる」-武家茶の伝統を未来につなぐ小堀遠州流 松籟会会長 / 小畑 紘一
- 小堀遠州流 松籟会会長小畑 紘一
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小堀遠州流松籟会のホームページに、ようこそいらっしゃいました。
小堀遠州流は、作庭家・建築家、歌人・書家であり、茶道具に独特な審美眼を持ち、徳川幕府の大名として活躍した小堀遠州が、利休と古田織部の流れをくむ茶道を武家と王朝の二つの文化が融合した美で再構築した武士の茶道を四百年余りの長きに渡り、受け継いできた流儀です。現在のお家元は第十六代です。また、小堀遠州流松籟会は、流儀の継承に尽力されるお家元の活動を後援し、武家茶道を共に楽しむ同門会です。
茶道は、客人をもてなす嗜みの一つですが、一杯のお茶を点て、客人に飲んでいただくために仕立てられた凛として優雅で、心のこもった作法は、世界では日本しかありません。ここには、書、歌、花、香、工芸、建築、陶芸等々の日本の伝統・美・精神のエッセンスが凝縮されています。
茶道は、そのような美を心と身体で表現する藝術です。
皆さん、如何ですか、こんな日本の美をご自分で表現し、客人をもてなしてみませんか。
このホームページが、小堀遠州流の更なる理解につながり、当流の茶道を始めようとする糸口になりましたら望外の幸せです。