茶室だより
家元遠州忌 2020年5月16日 家元教場[東京都練馬区]
2020年の幕開けとともに報道され始めた新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界を席巻し、4月7日には日本政府により緊急事態宣言が発令され、茶道教室も休業要請の対象となりました。
家元教場では3月中旬から稽古を休止し、予定されていた茶会なども当面自粛する運びとなりました。例年護国寺茶寮で開催している遠州忌は、家元家において法要と献茶のみ執り行うこととなりました。
小堀宗晋青年部部長が真台子炭点前にて献炭、続いて小堀宗峯家元嗣が真台子和天目点前により点じた茶を、12代宗舟画の遠州公寿像前にお供えしました。
その後、法身寺ご住職の小菅大徹和尚と小菅哲成副住職による読経で一同合掌。遠州公の遺徳をしのぶとともに、流祖への感謝の念をあらたにいたしました。
この災禍が一刻も早く終息し、心置きなくお茶を楽しめるような日常が戻ってくることを心から願っております。
家元嗣 小堀宗峯