鳥取市では、春と秋の２回茶道７流派が一斉に、それぞれの会場で茶会を催しておりますが、72回を数え今では市民の方々にも恒例の行事として親しまれております。

春は、連合会員のみの催しですが、秋は、茶道に興味をお持ちの方どなたでも席入りして頂きますので、街の通りがお着物姿の方の行き来する風景となります。
ところが今年は、超大型台風19号が初日のお昼頃最接近し、大変不安を覚えながらのお茶席でしたが、風雨の中199人の方が、席入りしてくださいました。中には、「小堀遠州さんのお席にはどうしても入ってお茶を頂きたい」と嬉しいお言葉をかけてくださる方もあり、会員一同、常のごとく一生懸命おもてなしに努めました。

２日目は、台風一過お天気に恵まれ、例年と同様に286人の方がご来席でした。
お軸の遠州公のお歌「やまさとの　あきもとはずにいくしかは　かかる紅葉の錦きてこむ」に、これから訪れる錦織なす山やまに思いを馳せながらお席を後にされたようです。

鳥取支部　前田宗悦