茶室だより

平成30年遠州忌同門会 楓の間 家元席(濃茶) 2018年4月28日 護国寺[東京]

風も爽やかな2018年4月28日、音羽の護国寺茶寮において、遠州忌茶会が開催されました。

午前9時半より忠霊堂において菩提寺法身寺のご住職をお迎えして、献炭・献茶のち供香・読経の法要が執り行われ、そののち四席の茶席が設けられました。

家元席(楓の間)には、寄付に家康公配下の武将の図、本席に家康公筆「から衣」の和歌色紙が掛けられました。徳川家のご先祖発祥の地三河松平郷が、京から下って来た在原氏の領地であり、初代松平親氏がその娘と婚姻を結び徳川家繁栄の礎を築いたことにちなみ、武家風の「むかしをとこ」を主題とし、箙(えびら)型の花入や志戸呂の茶入などで組み立てました。

直門 小堀宗晋