茶室だより

高台寺圓徳院茶席 2025年11月22~26日(日~水) 高台寺圓徳院[京都府京都市]

京都支部では、紅葉真っ盛りの高台寺圓徳院で釜を掛けました。

高台寺圓徳院は豊臣秀吉公の正妻ねね様によって開かれた臨済宗建仁寺派高台寺の塔頭で、流祖の小堀遠州公と盛んに交流していた木下長嘯子が祀られた歌仙堂が境内に鎮座しています。

北庭は遠州公お抱えの庭師であった賢庭によって秀吉時代の伏見城に作庭され、圓徳院への移築後に遠州公によって手を加えたとされる名勝庭園で、流祖の活躍した遠国時代末期から江戸時代初期の文化を感じることが出来る名刹です。

今回は、この北庭の端にある推定築200年以上の三畳台目席をお借りして、広く一般の方を対象にした濃茶席を設け、5日間でのべ23人の支部会員が水屋に参加し、交代で小間での濃茶点前を行いました。

茶室の様子
お茶室に電源がないため、自然光を頼りに炭のいこる風情を感じていただきました。

お客様には流祖ゆかりの庭園の隅にある蹲で手を清めていただき、躙口から入って席入りし、平点前にて濃茶を一服いただく体験をしていただきました。

なお、蹲は豊太閤所持とされる大変貴重なもので、御住職のご厚意により実際に使うことが出来ました。

露地の様子
掃除が追い付かないほどの落葉でしたが、散り紅葉ということで楽しんでいただけたかと思います。

東京方面からお越しの松籟会会員ほか、茶道の経験が全くない紅葉狩りついでの方や濃茶席ということで興味をお持ちになった他流派の方など合計で90名近い方にご来席いただき、大変感謝しております。

床の間の様子
午後には壁に紅葉で反射した光が映り、寂びた茶室と調和した美しさを感じられる空間になりました。

京都支部 秋月宗眞