茶室だより

日本茶道連盟茶会 2022年11月3日 護国寺・月窓軒[東京都文京区]

11月3日、2019年から実に三年ぶりとなる茶道連盟茶会が開催されました。

表千家、式正織部流、石州流不昧派、小堀遠州流という四流派が集い、新型コロナ感染症の心配も未だ尽きぬ中、参加人数は150名という数に絞られたため、通常よりゆったりとした雰囲気の中で楽しむことができました。

家元席は月窓軒にて、お軸は仙涯義梵「松窓七五片閑雲」が掛けられ、鷹司輔信公の竹一重切花入には、白椿と榛が生けられていました。

仙涯「松窓七五片閑雲」

また、お茶碗や風炉先屏風などさまざまなところに和歌があり、一つずつ読んでいくのも楽しい時間でした。

久々にお会いする方々とともに開炉と大寄せ茶会が再開された喜びを分かち合い、「お茶ってやっぱりいいわね」と言いながら帰路につきました。

八田円斎作 開き扇 写真提供:茶道文化社

直門 有志