6月2日、文京区音羽・護国寺茶寮において、第32回柳営茶会が開かれました。
小堀遠州流家元は不昧軒にて濃茶席を担当いたしました。

寄付とした円成庵に十一代宗舟の軸を掛け、お客様はそのまま水屋を通り抜け、本席にお入りいただきました。

柳営会は徳川幕臣の集まりのため、お軸は毎回徳川家ゆかりのものをと考えておりますが、今年は五代家綱公の色紙和歌を掛けました。こちらは、老中土屋政直邸に御成りの際に賜ったものです。

長板二つ置き逆勝手の点前にて、点前座の様子も少し変えてご覧いただきました。藤重在銘の丸棗を用い、袱紗包みの扱いとなりました。

暑い一日でしたので、お客様には、氷で冷たくした清晨庵製のお菓子「松影」を殊の外喜んでいただきました。

直門　小堀宗峯